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大王の中の大王 ~ Alexander Ⅲ~

はいどーも、コインマニアバッティです!!

 

先日のマキシミリアンの記事が、思いがけず好評をいただいております!!(*^^*)
読んでいただきありがとうございます!ほんとにほんとに感謝でございます♪
いやぁ、、、、、それにしても、

たくさんの方々から褒められましたねぇ(笑)

あ、突然ですけど、マニアを褒めるとどうなるか、わかりますか?
ちょっと考えてみてください。秒待ちますので…。
ちっくたっくちっくたっくちーーん♪

正解は「図に乗る」でした。(爆)  😎
というわけで、今回も図に乗って【人物&コイン紹介】です(笑)
僕の大好きな人物を1人ピックアップし、がっつり深掘りをしてみようと思います。
(あ、もちろんコインのためになる話も入れますので、そこんとこはご安心を♪)


★大王の中の大王

さて、今回のテーマはこの方。
~マケドニア王 アレクサンドロス3世(在位BC336~BC323)~

そう、

あのアレクサンダー大王です。
東方遠征でヘレニズム文化がアレコレしたで有名な、

あのアレクサンダー大王です。
20歳の若さで王に即位したかと思えば、ギリシャの諸ポリスを制圧してみたり、エジプトのファラオになったり、ペルシア王国を滅ぼしたりしつつーの、10年ほどで大帝国をアレコレしつつーで有名な、

あのアレクサンダー大王です。
まぁ、100人に聞いたら99.8人は知っている名前ではないでしょうかねぇ。
ナポレオンをはじめとした多くの歴史上の人物たちからも大英雄とみなされている、
まさに『大王中の大王』と言っても、過言ではないと思います。

ちょっと自分でも調べてみてください。
めーーっちゃくちゃ色んな情報が出てきますよ♪

え、めんどくさい?

う~~~ん、しょうがないなぁ、まぁ僕ちゃんはサービス精神が旺盛なんでぇ、
あなたが、へぇーって思うのをいくつか取り上げてみましょうかね。

こんなのはどうでしょう…

◎家庭教師はアリストテレス

◎大王の偉業は神格化され「有角王イスカンダル」や仏教の神「韋駄天」となって、
遠く日本の地にも伝えられた。

◎左右の目の色が異なる「ヘテロクロミア」で、
その青い目は昼を見通すために、その黒い目は夜の闇を見通すためであったと、
伝わり方が超絶にロマンチック♪

◎遺言は「最強の者が帝国を継承せよ」
案の定、あとから大揉め。

ね!!めっちゃスゴイでしょ?!(笑)


 

★アレクサンダー大王の人物像

そんな話題に尽きない大王ですが、「素顔はどんな人だったのかな?」と、
マニアな僕は妄想をしてしまいます。

ここは僕の私見も少々交じりますが、きっとものすごく繊細な人だったのではないかと思っております。

 

そして、その繊細さがあったからこそ、組織マネジメントの場面では神レベルで人心を掌握し、

戦闘の場面では鬼レベルでの臨機応変さを実現できたのではないかと思っています。

こんな話があります。

インド遠征からの帰路、兵士たちが飢えと渇きに苦しんで倒れていく中で、1人の兵士が王のために1杯の水を見つけてきた。しかし大王は「私は皆と共に渇きに苦しむ方を選ぶ」といって水を捨てた。
しびれますね。

僕ならきっと満面の笑みで飲み干します(笑)

こういう場面から垣間見えるのは、アレクサンダー大王のリーダーシップ。
大王は、部下から見た上司像というものを常に意識していたんじゃないかなって
僕はよく思うんです。

また、こんな話があります。

紀元前333年、イッソスでアレクサンダーはダレイオス3世が率いるペルシア軍と対決。この時、アレクサンダー軍・約4万に対して、ダレイオス軍・約10万。数の上では圧倒的な不利な状況下で、アレクサンダー軍は見事に勝利。この時点で「アレク、ゴイスゥー」なんですが、更にゴイスってるのはこの先のお話。

ダレイオス3世の母と妃、そして娘がイッソスの戦いの後で捕えられた。アレクサンダーはそんな彼女らに、最大の敬意を払って接した。のちにそれを伝え聞いたダレイオス3世はアレクサンダーを賞賛し、もし自分が王国を失うとしたら、アレクサンダーこそが新たな王となるように神に祈った。

敵にまで惚れられる、アレクサンダー大王。
僕は、こう叫びたい。

「アレク、ごごごごごいすぅーーーーっ!!!!!」
コホン、失礼…。
話を進めましょう。


★コレクターを魅了してやまない『アレクサンダーコイン』

ここまでいかがでしたか?
アレクサンダー大王のこと、かなり好きになっちゃったんじゃないでしょうか(笑)

さて、ここからは、コイン投資を始めるあなたが、
近い将来に間違いなく出会うことになるであろう『アレクサンダーコイン』について、
少しだけ語ってみましょう。

ちなみに、僕が初めて生で見たアレクサンダーコインはこれでした。

紀元前 336-323年 マケドニア アレキサンダー3世 テトラドラクマ銀貨

右向き「ライオンの頭皮を被るヘラクレス」の肖像と、
反対面には神々の神「大神ゼウス」座像。
(希少価値の高い、大王存命時の発行コインでした!)

なかなかに渋いコインでしょ♪

ヘラクレスがモチーフなんですが、この理由、なぜだか分かりますか?
答えは、アレクサンダー大王自らが称したキャッチコピーを聞けば、一瞬で分かります。

「(ギリシャ神話の英雄)ヘラクレスの末裔」

これです。

つまり、「自らを神にする」という戦略をとって、権威付けを行なったんです。
この辺り、さすが頭の良いアレクサンダー大王ですね。

北方のマケドニア王国は、都会人のギリシャ人たちからは「蛮族」と見做されていました。そんな中で、アレクサンダー大王は、ギリシャ人の憧れの存在を上手く利用したのです。
その憧れの存在がヘラクレスだったというわけです。

当時のコインのモチーフは、多くが神や女神だったようです。
アレクサンダー大王も表面上はそのルールに従いながらも、
実は自らの肖像でコインをつくらせることによって、きわめて戦略的に、
自らの存在を、神と同等ランクに持ち上げていったのです。

アレク兄さん、マジでパネェです!!

ちなみに、大王の死後も、アレクサンダーコインは数多くの種類が発行されていきます。
それはその時の権力者たちが、まさにアレクサンダーの威を借る狐のごとく、神の領域にまで上り詰めた大王の権威にあやかろうとした証拠でもあります。

表現手法も、色々あって面白いですよ。
大王の頭に角を生やしてみたり、当時の戦車の役割を担っていた像の皮を被せてみたりと、多種多様です。そんな視点で、アレクサンダーコイン、ぜひ眺めてみていただければと思います。

コインのモチーフひとつ取っても、かなり奥深いストーリーがありますよね♪

今回もそこそこボリューミーなコンテンツになりましたね。
アレクサンダー大王については、実はまだまだ紹介したい逸話がたくさんあるんですが、
マジで終わりが見えなくなってしまうので、この辺で強制終了といたします(笑)

僕の書いた記事が、少しでも、あなたのコインの旅路に役立ってくれたら嬉しいです。

コインの様にマブ友達リク中、バッティでした♪