今回は『アンティークコインは、何故イギリスが~~』シリーズの第4弾
アンティークコインのみならず、モダンコインの人気の勢いが止まらないイギリスのコイン
その理由を解き明かし、「ふむふむ、だからイギリスなのか~」と少しでもうなずいて頂けるようにひも解いていきたいと思います。
まずは次の国々をご覧ください。
イギリス、オマーン、オランダ、カタール、カンボジア、クウェート、サウジアラビア、サモア、
スウェーデン、スペイン、スワジランド、タイ、デンマーク、トンガ、ノルウェー、バーレーン、
ブータン、ブルネイ、ベルギー、マレーシア、モナコ、モロッコ、ヨルダン、リヒテンシュタイン、
ルクセンブルク、レソト、日本(アイウエオ順)。
質問です。
さて、これらの国々に共通することは何でしょうか?
それは「君主制」を敷いている国々
これら世界で27 ある王室の中でも、皆さまが最もなじみ深い国はどこでしょうか?
テレビや新聞、週刊誌で取り上げられる最たる国はどこだと思いますか?
それは「イギリス」ではないでしょうか?
一昔前ですと
ダイアナ妃が亡くなられたことや、チャールズ皇太子がカミラ夫人との結婚、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚やジョージ王子・シャーロット王女の出産、洗礼式、最近ではエリザベス女王の在位がヴィクトリア女王を抜いて最も長くなったことや、90 歳の誕生日を迎えられたこと等など、その他にもタブロイド記事に載るようなことも、様々見聞きする環境にある私たちが最も身近に感じる国なのです。
テレビや雑誌から得る情報をもとに、私たちは受け身の状態で見聞きしますが、提供される情報が君主制の国々の中で最も多い国ともいえます。
日本と同様、連綿と受け継がれる王室の歴史があり、その国王の描かれたコインの美しさ、いづれもコレクターを魅了する物語が描かれた国、収集しやすい国でもあるでしょう。
そして何といっても、コインコレクターなら誰もが知る、『世界で最も美しい金貨』の異名を持つ『ウナ&ライオン』5ポンド金貨を輩出した国でもあるからです。
世界で毎日のように開催されるオークション
そのオークションを彩る華ともいえる存在となった『ウナ&ライオン』
オークション事業を手掛ける上で最も時間を費やすカタログ製作
そのカタログの表紙を飾るコインとして最も多く掲載されたコインでもあるでしょう。
それほどコレクターの心の中に『イギリス』が自然と意識されるような環境にあること
そして自然と“欲しい、手に入れたい”という欲求と憧れを知らず知らずに抱いていることが、イギリスコインの相場を押し上げる要因となっています。