ゴチッククラウン 銀貨

Gothic Crown 世界で最も美しい銀貨

イギリス

2016.8.17


アンティークコインTV編集長神田茂樹です。

今日は、僕の大好きなコインのひとつで、日本では特に人気の高い「世界で最も美しい銀貨」と言われるゴチッククラウンについて書きたいと思います。

ゴチッククラウン 銀貨

ゴチッククラウン (Gothic Crown) は、1847年にイギリスでビクトリア女王の即位10周年を記念して発行されました。流通用に発行された銀貨ではありますが、比較的に現在でも状態の良いものが多く、たくさんのコレクターを魅了しているコインの一枚です。

ところでみなさんは、なぜ「ゴチッククラウン」と呼ばれるかご存知ですか?
今日はそのお話しをしようと思います。


__ゴチッククラウン「ゴチック」は、アルファベット書体のひとつ、「ブラックレター」の事なんです。このブラックレターは西ヨーロッパで12世紀から15世紀にかけて使用されていました。
※ちなみに日本でもポピュラーな書体のゴシック体とはまた別ですよ。

しかし、ブラックレター」なのに「ゴチック」なのか?

それは、ルネッサンス期のヒューマ二スト達が蔑称として「ゴシック」呼んでいた事がきっかけで、15世紀ほどから言われ始めました。
ちなみにゴシックとは、ローマ帝国に侵入した事で帝国の滅亡の一因となったゴート族に由来した言葉「洗練されていない」「野蛮」などの意味があり、当時のヒューマ二スト達はローマン体を敬愛していたことから、このブラックレターだけでなく、他の書体についてもゴシックと呼んでいたそうです。

そして、銘字にこのブラックレターの書体を用いて作られたのが、この「ゴチッククラウン
他には、1851年から発行されるゴチックフローリンなどもあります。

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このゴチッククラウンはデザインが2パターンあり、
しかも、デザインを手がけたのは、ウィリアム・ワイオン(William Wyonです。

発行枚数わずか8000枚と言われていますが、
1853年に追加鋳造されたのが460枚ですので、かなりの希少価値ですね。

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そして、その2つのデザインといえば、アンデシモ(UN DECIMO)と、プレーンエッジ(PLAIN EDGE)の2種類になります。

アンデシモとはレターエッジタイプの事をさし、日本ではこのアンデシモのタイプが人気ですね。

ですが、世界的にはプレーンエッジの方が珍しく、希少性が高いと言われています。

___ちなみにこのゴチッククラウン試鋳貨は幻の一枚と言われています。。
1846年にドレスに模様の無いデザインで鋳造され、僕もまだ見た事がありません。昨今、値上がり傾向にある試鋳貨、いつかオークションに現れる日が来たらきっと目玉が飛び出るような価格になる予感がしています。ワクワクしますね。

今日はここら辺で失礼しようと思います。

さて、今日もポップコーンを片手に大好きな古代コインとイギリスコインを部屋で眺めます。


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