ウナライオン

Victoria 太陽が沈まない帝国の女王 

イギリス

2016.8.31

はいどーも♪コインマニアバッティです♪

★ウナライオン★

ウナライオン

アンティークコインのコレクターで、このコインの名前を知らない方は、おそらくいないでしょう。

このコインは、そのデザイン性の高さや希少性などから、非常に人気が高く、イギリスコインの代表格と言って間違いありません。
国内においては、某「鑑定」をテーマにしたTV番組に取り上げられたことで、爆発的に認知度が高まりました。

そういえば、このサイトでも、何度も取り上げられておりますね♪

▼ウナライオン の近年の推移
▼メディアの影響で人気のあがったコイン

このコインをデザインしたウィリアムワイオンは、
「ウナ」をヴィクトリア女王、「ライオン」をイギリスに見立て、
帝国の発展を願ったとのこと、

まさにその願いが叶い、ヴィクトリア女王の時代に、
イギリスは世界の覇権を握り、栄華を誇ることとなりました。

というわけで、今回のテーマ、

植民地政策により「太陽が沈まない帝国」を築き、
婚姻政策により「ヨーロッパの祖母」と呼ばれ、
絶対的な人気を誇った女王、

そう、ヴィクトリア女王についてです。

 




★ヴィクトリア女王のすごさ★

ヴィクトリア女王は1901年に死去するまで、なんと約64年もの間、王位についておりました。
これは、2015年にエリザベス女王に抜かれるまでは、イギリス歴史上、最長記録だったようです。

18歳の若さで即位したヴィクトリアですが、当初はお飾りというイメージもかなり付きまとっていたようです。
そんな中、彼女が女王としての威厳と国民からの圧倒的な人気を獲得できた要因は何だったのでしょうか?

そして、多くの偉業を成し遂げることができた要因とはなんだったのでしょうか?

このあたりの要因について、マニアとしての独断と偏見により、
下記3つのポイントに絞り、述べさせていただこうかと思います。

1.意志の強さ
2.客観視する能力
3.夫アルバートの存在

順番に説明していきますね♪

1.意志の強さ

彼女はとにかく強い意志を持っている人物でした。簡単に言うと、めっちゃ頑固だったということです。

彼女の意志の強さを示すエピソードはたくさんあるわけですが、僕が中でもすごいなと思っているのは、何かと摂政気取りで干渉してくる母親を、きっぱりと排除したという点です。

彼女は幼いころから、母親の異常とも言える束縛の中で育ってきたことでも有名です。母親はヴィクトリアが王女になることを見越して、自らの傀儡とすべくヴィクトリアを育てたと言われています。でも、彼女はそうはならなかった。強い意志をもって、その呪縛を打ち破ったわけです。

「やると決めたら、それを徹底して行なう意志の強さ」
これが、彼女の強さの理由のひとつと言えます。

2.客観視する能力

様々なエピソードを読んでいくと、自己中心的で直情型の性格が垣間見えるヴィクトリア女王。

でも一方で、臣下の言うことには謙虚に耳を傾けていたとも言われています。
また、ヴィクトリアという人物は、イメージ戦略を非常に重視していたと僕は解釈しています。

「好きか嫌いかだけではなく、客観的に戦略を見極める能力」
これがやはり抜群に長けていたのではないかと思うのです。

3.夫アルバートの存在

ヴィクトリアの一生を語る上で欠かせないのが、夫アルバートの存在です。

アルバートは非常に優秀な人物で、国の運営や宮中の改革にも尽力したことで知られています。

彼がいなければ、今語り継がれているヴィクトリアの偉業はほとんど存在しなかったかもしれません。例えば、第一回ロンドン万博の準備をしたのも、実はこのアルバートなんですね。

ヴィクトリアはアルバートに『ゾッコン』でして、プロポーズもなんとヴィクトリアの方から行なったようです。

そして、4男5女、9人の子供を授かります。この娘達が、ヨーロッパ諸国に嫁ぎ、さらにその子孫たちが各国の要職を務めることに繋がりました。これが、ヴィクトリアが『ヨーロッパの祖母』と呼ばれる所以です。

不慣れなイギリスの地で様々な公務をこなす、ドイツからやってきた夫、
その夫を気遣い尊重していたヴィクトリア、
夫婦の会話はドイツ語で話していたヴィクトリア、
ドイツの習慣であったクリスマスツリーを飾ったヴィクトリア、
これをゾッコンと言わずして、何をゾッコンというのでしょう(笑)

またアルバートが死去した際には、女王は悲しみの深さのあまり、
10年以上にわたって公の場から姿をほとんど消してしまいます。
たまに見かける姿は、常に喪服を着ていたというから、相当なものです。
やはり、超絶的にゾッコンだったのですね。

そして、この夫婦仲の良さとアルバートへの愛情
これが彼女の人気を絶対的なものにした理由だと言われています。

これまでの王室に向けられたスキャンダラスなイメージを払拭させ、
良妻賢母というイメージの定着につながることで、
ヴィクトリアは求心力を強めることができたというわけですね。


★ヴィクトリアコインの種類★

いかがでしたでしょうか?

ヴィクトリア女王の生い立ちの詳細については、是非ご自身で調べてみてくださいね。
*膨大すぎて、ここでは全く網羅できませんので…(笑)

さて、そんなヴィクトリア女王のコインですが、もちろん彼女のコインは冒頭のウナライオンだけではありません。約64年という長い在位期間と、日の沈まない帝国(植民地の多さ)という理由が重なり、コインの種類としても相当な数にのぼります。

人気の高さとコインの種類の多さがマジでパネェ♪ってことで、あれこれケミストリーした結果、なんとヴィクトリアコインのみのオークションが開かれるほどです。

例えば、彼女のコインはその在位期間があまりにも長い為、肖像も3つに大別されております。

ヴィクトリア ヤングヘッド
ヤングヘッドタイプは1837年から1886年まで

ヴィクトリア ジュビリーヘッド
ジュビリーヘッドタイプは1887年から1892年まで

ヴィクトリア オールドヘッド
オールドヘッドタイプは1893年から1901年までです。

そしてさらに、神田さんが先日紹介していたゴチッククラウンなどの肖像が、スポット的に存在します。
▼世界で最も美しい銀貨

ヴィクトリア ゴチッククラウン 銀貨

また、彼女のコインの発行された国をざっと並べてみても、イギリス、オーストラリア、英領ギアナ、マルタ、カナダ、エドワード島、セイロン、ノーヴァスコシア、キプロス、東アフリカ、香港、インド、ジャージー、ジャマイカ、海峡植民地、ニューファンドランド、ニューブランズウィック、英領ホンジュラス、モーリシャス、マン島などと、これまたゴイスーな数なのです。

このように、多くの種類が存在するというのが、かなりマニア心をくすぐっちゃうんでしょうね(^^)

それでは、今回はこの辺で♪
僕の書いた記事が、少しでも、あなたのコインの旅路に役立ってくれたら嬉しいです♪

コインの様にマブ友達リク中、バッティでした♪

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