みなさんこんにちは!
アンティークコインTV編集長のKuranagaです。
今日は色々なサイトの記事でも取り上げられている
世界で最も美しい金貨「ウナライオン」について掘り下げていこうと思います。
【ウナライオンとは?】
1839年、イギリスで発行された400枚限定の記念金貨です。
表面は通称“ヤングヘッド”と呼ばれる若き日のヴィクトリアが描かれ、
裏面にはウナ姫がライオンを導いて歩いている姿が描かれています。
か弱い華奢なウナ姫が百獣の王ライオンを導いている様が若いヴィクトリア女王が大英帝国を牽引する姿と重なりますね。
【コインデザイナーは?】
このウナライオンは神田茂樹さんの記事にも登場しているウィリアムワイオンというコインデザイナーが描いたそうです。
なんかライオンとワイオンって似てますね(笑)
実はイギリス王立造幣局で主任をしていたすごい人なんですよ。
【デザインの経緯は?】
「ウナライオン」のウナは、16世紀に登場した作家のエドモンド・スペンサーによる
「妖精の女王」の主人公であり、イングランドを擬人化した騎士と旅をし、キリスト教へ導いた女性として「真実」を司る象徴として描かれました。
またライオンは、最初は野獣として現れますが、ウナに導かれてからはウナを守る聖獣として登場しています。
ウイリアム・ワイオンは、若い日のヴィクトリア女王を、イングランドを幸せに導く「ウナ」として描き、
一方でライオンをイングランドの国力を表す象徴として製作したと語っています。
デザイナーとしての感性だけではなく、ストーリー性まで考慮したデザインになっているのですね。
また、裏面の銘文には「我が君主が進むべき道を示すであろう」を意味する
「DIRIGE DEUS GRESSUS MEOS」という文字が刻まれています。
ヴィクトリア女王が大英帝国の進む道を示すという意味が込められており、ものすごく奥が深いです。
【投資対象としては?】
コインは人物の歴史・時代背景・コインデザイナー・状態など、
色々な要素でコレクターや投資家がロマンを求めて探しますが、
このウライオンは非常にバランスのとれた1枚となっています。
投資対象とみても魅力のある1枚で、
発行枚数がたった400枚しかなく、プルーフ金貨であり、デザインが秀逸。
世界中のコレクターが探し求めているので、
市場に出たらまたすぐ消えてしまうでしょう。最高鑑定が付いていたら尚更です。
コイン投資家の葉山満さんもウナライオンについて記事を書いていただいています。
ウナライオンの近年の推移
いかがでしたでしょうか。
2015年11月には何でも鑑定団にウナライオンが登場し、3,500万の価値が付いたことでも話題になりましたね。
当然メディアに露出したことも価格高騰の要因となりますが、世界的にみても相当な需要があるコインです。
もう金額的に簡単に手が届く範囲は超えていますが、それでも知れば知るほど魅力にはまる、素晴らしい金貨です。
まだまだ価値が上がり続けるウナライオンから目が離せませんね!
それではまた。プロテイン!