アンティークコインは趣味でコレクターが収集しているイメージが強いですが、実は資産運用の手段の1つとしても人気があります。投資の対象にもなっており、資産運用としても注目されているのです。

 

そこで気になるのが、なぜアンティークコインが資産運用の手段として人気になっているのかではないでしょうか。人気の理由を知れば、資産運用の手段としてありだと思えてくるかもしれません。

 

そこで今回は、アンティークコインが資産運用の手段として人気の理由について紹介していきます。

 

1 アンティークコインは本当に資産運用になるの？
1.1 アンティークコインって何？
1.2 資産運用のツールとしてのアンティークコイン
2 アンティークコインが資産運用の手段として人気の理由
2.1 換金性が高くて比較的に安全
2.2 税金対策をしやすい
2.3 趣味としても魅力的
3 まとめ

 

1 アンティークコインは本当に資産運用になるの？

アンティークコインは、「本当に資産運用の手段になるの？」と疑問を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。アンティークコインとは何なのかと特徴を理解すれば、その疑問も解決することができるはずです。

 

そこでまずは、アンティークコインとは何であり、どうして資産運用の手段になるのかを紹介していきます。

 

1.1 アンティークコインって何？

アンティークコインは、欧州や米国など世界各国で過去に流通したコイン（古銭）のことを指しています。明確な定義があるわけではないのですが、一般的には100年以上前に製造・発行されたコインのことです。

 

古くに流通したコインのため、歴史的な価値があり額面以上の金額で取引されています。希少価値の高い代表的なコインなら、億単位で取引されることもあるのです。

 

また、過去に製造・流通したコインであるため、新たに製造されることがないという特徴を持っています。そのため、供給量が増えることはなく、むしろ災害や紛失などで供給量は減っていく一方です。

 

その結果、需要と供給の関係から価格は上昇しやすい傾向があります。急激に供給が増えるという心配はなく、価値が急落するというケースはまず考えられません。

 

1.2 資産運用としてのアンティークコイン

アンティークコインは、資産運用の手段の1つになります。先ほど紹介したように、再び鋳造されることがないため、供給量が増えることはありません。

 

そのため、希少価値は増す一方であり、価値の上昇を狙うことができるので資産運用として活用できます。投資家や資産家などから注目されているのは、そのような特徴を持っているからなのです。

 

価値が上昇した段階で売却し、購入金額や売買の手数料などを差し引いた金額がキャピタルゲインとして利益になります。供給が増えないという特徴があるだけに、価値は上昇しやすく資産運用に向いているのです。

 

ちなみに、アンティークコインは長期的に運用する方が多いです。緩やかに上昇していく傾向があるため、短期間で運用するのには向いていません。

 

そのため、長期的な視点から運用するのがおすすめです。長期間保有する前提で、資産運用を考えてみてください。

 

2 アンティークコインが資産運用の手段として人気の理由

アンティークコインが資産運用の手段として人気の理由は、いくつかあります。なかでも、特に以下の3点が人気の理由です。

 

1. 換金性が高くて比較的に安全
2. 税金対策をしやすい
3. 趣味としても魅力的

 

それでは、それぞれの理由について詳しく紹介していきます。

 

2.1 換金性が高くて比較的に安全

アンティークコインが資産運用の手段として人気なのは、換金性が高くて比較的に安全ということが挙げられます。アンティークコインの市場は、日本人がイメージしている以上に大きいです。

 

あまり日本では知名度が高くなくて大きくない市場ですが、世界的にはとても大きな市場となっています。とくに、欧州や米国のコインは人気で市場規模は大きく、簡単に売買できるので換金性がとても高いです。

 

不動産のように、買取手が現れず売却できないということはまずありません。そのため、価値が上昇したけど、換金ができないという心配をする必要がなくて安心なのです。

 

また、アンティークコインは再び鋳造されないため、供給が増えることはありません。そのため、供給超過に陥って価値が急落する心配がないので、比較的に安全な資産として捉えることができます。

 

さらに、経済環境に左右されないのも人気の理由です。実際に、株価などが様々な面でマイナスになったリーマンショックの際にも、アンティークコインの相場は上昇しています。

 

このように、実際の経済環境に影響されにくいため、世界的に景気が悪くなったとしても安心です。これらの点から、アンティークコインは比較的に安全な資産であり、資産運用の手段として人気となっているのです。

 

2.2 税金対策をしやすい

アンティークコインは、税金対策をしやすいのも資産運用の手段として人気の理由の1つです。アンティークコインは、不動産のような登記が必要ありません。

 

面倒な手続きも必要がなく、把握もされにくいです。そのため、税金対策として活用しやすいのです。

 

また、相続税の対策としてもアンティークコインは有効となっています。アンティークコインは相続税の対象ですが、本来の価値よりも評価額が低くなるケースが多いとされています。

 

価値が上昇する前に贈与しておくことで、節税をすることも可能です。このように、相続税対策をすることができ、資産形成としても有効なのが人気の理由となっています。

 

2.3 趣味としても魅力的

趣味として魅力的なのも、アンティークコインが資産運用の手段として人気の理由となっています。古いコインのため歴史的価値があり、収集するのが趣味という方は多くいます。

 

デザインも秀逸なものが多く、コレクターが存在しているのも納得です。しかも、「もしかしたら、歴史上の人物が使ったかもしれない」と考えることができてロマンもあります。

 

そのため、資産運用として活用しながらも、趣味という目線からも楽しむことができます。美しいデザインのコインを収集して資産運用をしながら、趣味としても楽しめるのも人気の理由の1つです。

 

3 まとめ

今回は、アンティークコインが資産運用人気の理由を中心に紹介してきました。人気の理由は、「換金性が高くて比較的に安全」「税金対策をしやすい」「趣味としての魅力的」の3点が挙げられます。

 

市場が大きくて換金性が高く、実経済の影響を受けにくいため比較的に安全に運用することが可能です。しかも、税金対策や趣味としても活用することができ、魅力的なのが人気の理由なのです。

 

資産運用を検討している方は、ぜひアンティークコインも選択肢の1つに加えてみてください。