日本でも注目度が高まっているアンティークコインですが、本当に儲かるのでしょうか。もちろん、投資である以上は失敗するリスクもあります。
趣味でアンティークコインを眺めるのが好きという人はともかく、利益を出したいと考えている投資家はアンティークコインで失敗するリスクを最小限に減らしたいものです。
今回はアンティークコインのデメリットや失敗例を敢えて取り上げることで、成功への近道を探っていこうと思います。
アンティークコイン投資のデメリットと失敗例
アンティークコインのデメリットとしてよく挙げられるのは、以下の3点です。これらのデメリットがあるため、投資に失敗してしまう人が出てしまいます。
ただ、デメリットや失敗例を押さえておくことで、それらに対処しやすくなることも事実です。しっかりと頭に入れておきましょう。
投資金額が大きい
アンティークコインでは投資額が大きくなりがちです。すでに人気になっているコインは100万円を超えるものもあり、余裕資金の範疇を越えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかも、値上がりしやすいのは値段の高い人気コインです。比較的裕福な人でなければ、なかなか手を出すのが難しい。そんな金額です。
投資サイクルが長期に渡る
2つ目のデメリットはアンティークコインの投資は長期間にわたるということです。短期間で売買できないわけではありませんが、値上がりするのに時間がかかるので、投資サイクルが数年単位になりがちです。
余裕資金であればよいのですが、生活をかけて購入する場合、思うように値上がりせず生活が苦しくなってしまうこともあります。
情報量が少ない
3つ目のデメリットは情報量が少ないということです。でのアンティークコイン投資は国内ではまだまだマイナーです。株式、FX、仮想通貨などに比べると、情報量が少ないのが現状です。
体験者もあまり居ないため、投資のノウハウを知る機会が少なくなりがちです。少数の投資家の体験談では、偏った情報になりがちなので、レアなケースを参考にしてしまい、失敗に陥るケースがあります。
対処方法
アンティークコインの投資に対してネガティブな内容を書いてしまいましたが、もちろん対処法はあります。工夫次第で3つのデメリットを克服し、失敗するリスクを減らせる可能性は十分にあります。
安いコインを狙う
資金力の無い方や初心者で大金をつぎ込むことに不安を感じる方は、安いコインを狙っていくことが大切です。安いものだと十数万円程度のアンティークコインもあります。
ただし、安いアンティークコインは希少性が低いものが多いため、値上がりしにくい傾向にあります。また値上がり幅も100万円ほどするコインに比べると小さな傾向にあります。そのため、長期的に保有しておくことが求められます。
裁定取引を行う
長期的な投資を避けて、短期的に勝負したいという方は、ズバリ200万円くらいするコインを売買するのが手っ取り早いです。とは言ってもなかなかそんな大金を用意できない方には、裁定取引がおススメです。
ネットオークションで安く購入できれば、専門店に買い取ってもらうだけでOKです。ただし、価値あるコインの見極めなど、落札するときのスキルが必要となります。また、ネットオークションの詐欺にかかってしまうリスクも無いわけではないので注意が必要です。
徹底的にリサーチする
世の中に出回る情報量の少なさを補うには、徹底的にリサーチするほかありません。リサーチするポイントとしては、発行枚数、通貨の発行経緯、市場への流通枚数です。
これらをしっかりチェックしておけば失敗するリスクを大幅に減らすことができます。今はインターネットサイトでも解説記事が多く出回っているのでチェックしてみると良いでしょう。