イギリス

イギリスのアンティークコインは投資向き!人気のコインを紹介

その他・コラム等

2019.8.9

「アンティークコイン」の収集家といえば、一般的には海外のコインを集めている人が多いです。中でもイギリスのアンティークコインは人気も価格も高いので、「なぜイギリスのコインばかりが注目されているのだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?

どんな国にも古いコインはありますが、イギリスのコインは特に投資に向いている特徴を備えているのです。その特徴について詳しく見ていきましょう。

イギリスのアンティークが投資に向いている理由

アンティークコインの評価ポイントは主に3つで、希少性、グレード、人気です。この3つはイギリスのアンティークコインのみならず、どの国のコインを評価するときも同様です。

特にイギリスのコインだけが貴重というわけでもないですし、グレードの良い綺麗なものばかりというわけでもありません。それでは、なぜイギリスのアンティークコインは高騰しているのでしょうか?

イギリスのアンティークコインが高騰している理由を見ていくと、投資に向いた特徴が分かってきます。早速見ていきましょう。

市場が出来上がっている

オークション

世界には196にも登る国々があり、多くの国では古くからコインが作られてきました。世界には大量に古いコインや歴史的なコインがあるにもかかわらず、イギリスのコインが人気なのは、すでにイギリスのアンティークコインの市場が十分大きくなっているからです。

つまり、他の国のコインよりもイギリスのコインを集める人が多いので、オークションで入札競争が起こりやすく、コインの値段も上がりやすいということです。イギリスのコインを欲しがる人が多いので、値段が上がりやすくなっているのです。

アンティークコインの中でも高額で有名な「ウナとライオン」のように、イギリスは栄光の歴史の中で数々の美しいコインを生み出してきました。そのようなコインの魅力に惹かれたコレクターが増え、投資で利益を出そうとする投資家も増え、市場が膨らんでいきました。

イギリス以外の国のコインでは投資が上手くいかない、というわけではないのですが、イギリスの市場には敵わない状態です。マイナーなコインを売りたくても、買い手がつかなかったり、安値で買い叩かれたりしてしまうこともあるのです。

シリーズで集めやすい

コイン

コインに限らず、食玩やガチャガチャの景品だって、コンプリートしたいという欲に駆られて集めることがありますよね。アンティークコインも国別、ジャンル別で集めていく方法があり、コンプリートを目指す楽しみもあります。

アンティークコインを集め始めても、いつかは売るのが投資です。オークションで売却する際にも、分かりやすいセットとして持ち込んだ方が目につきやすく、値段が多少高くてもファンがまとめて買ってくれる可能性が高いです。

イギリスは王室のイベントなどがある度に記念コインを発行しているので、たくさんの種類があります。5ポンド金貨に限っても年ごとにさまざまなデザインの記念コインが限定枚数のみ発行されているのです。

そのため、「5ポンド金貨に絞って集める」といった目標を立てやすいのもイギリスのアンティークコインの特徴です。軸を決めて良いコレクションを築くことで、売るときにも有利になるでしょう。

人気のイギリスのアンティークコイン

イギリスのアンティークコインが投資に向いている事について解説してきました。イギリスのコインなので、日本よりもイギリスの方が流通量が多く、自らイギリスに出向いてコインを買い付けに行くディーラーもいます。

「イギリスのアンティークコイン」と言っても、種類はさまざま。ここからは具体的に、人気のあるイギリスのアンティークコインを紹介していきましょう。

ウナとライオン

コンパス

すべてのアンティークコイン投資家が憧れると言っても過言ではないのが、「ウナとライオン」という記念コイン。たった5ポンドの金貨ですが状態が良ければ数千万円で取引されており、1億円に届くのも時間の問題と言われています。

「ウナとライオン」は1839年にヴィクトリア女王の即位を記念コインで、発行枚数は400枚と非常に少なく、希少性が高いので値上がりしています。ウィリアム・ワイオン氏がデザインした貨幣はどれも芸術性が高くて人気ですが、「ウナとライオン」はその中でも群を抜いて人気があるコインです。

5ギニー金貨

コイン

値上がりが著しいといえば、イギリスの5ギニー金貨もそうです。現在は使われていないコインですが、17世紀頃に流通していた金貨です。

どれくらい値上がりしているかというと、2011年には50万円前後だったのに、わずか6年後の2017年には400〜500万円に!もっと値上がりした5ギニー金貨もありますが、平均して10倍もの値段に跳ね上がってしまいました。

5ギニー金貨はアフリカのギニアで採れた金を使った金貨です。イギリス繁栄の歴史の象徴でもあり、その希少性から大きく値上がりしているのです。

銀貨も注目

コイン

イギリスのアンティークコイン市場は、他の国のコイン市場に比べて高騰ぎみの状態です。特に金貨の値上がりは著しく、「これ以上値上がりする想像ができない」と感じている方もいるでしょう。

そのような方には、イギリスの銀貨がおすすめです。今のところ銀貨はまだ高騰していないですし、比較的手に入りやすいです。

イギリスの金貨の高騰に引きずられるようにして銀貨の価格も上がってくることが予想されます。状態の良い銀貨を見つけたら、手に入れておくのが良いでしょう。

イギリスはモダンコインも人気

ルーペ

「モダンコイン」はアンティークコインの反対のような言葉で、「現代のコイン」という意味です。イギリスのモダンコインには人気のものが多く、アンティークコインのみならずモダンコインも投資のために集めている人がいるのです。

とはいっても、一般的に流通していてお店で使うコインは投資には向きません。大量に造幣されているので、額面以上の金額がつくことは稀です。デザインされていない穴があるなどのエラーコインであれば値段がつくことが予想されますが、普通に使っているコインは投資向きではありません。

ではどのようなモダンコインが投資に向いているのかと言うと、ずばり「記念コイン」です。イギリスでは王室関連の行事の年に記念コインを発行するので、ほとんど毎年記念コインが作られています。すべてが値上がりするわけではありませんが、発行枚数やイベントの大きさなどのため、人気があるコインは値上がりします。

例えば、1982年に発行されたヤングエリザベスのコインは発行枚数2500枚と少なく、値上がりしています。5ポンド金貨で日本円だと700円くらいなのですが、PF70といった高いグレードなら参考価格は600万円ほどまで値上がりしています。

イギリスのアンティークコインについてまとめ

趣味でアンティークコインを集めるのであれば、好きな国のコインを買うのが一番満足できるでしょう。ですが、投資を目的にコインを買うのであれば、値上がりしやすいイギリスのアンティークコインがおすすめです。

コレクターが多いイギリスのアンティークコインは市場が大きいので、買いやすく売りやすいのが特徴です。売るときも入札が入りやすいので、落札価格も高くなる傾向があります。

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