こんにちは、ファイナンシャルアドバイザーのHamanakaです。
本日は2016年のコイン業界について私の考えをお伝えしたいと思います。
2015年、世界経済を振り返ると中国の株価暴落による世界経済の悪化、
11月にはフランス パリで同時多発テロが起き世界中に激震が走りました。
そして、2015年の12月24日アフリカ南部のジンバブエは国内で使える通貨として、
中国の人民元を採用すると明らかにしました。
これに先立ち中国はジンバブエに対する4000万ドル(約48億円)の
債権について放棄する方針を示しています。
ジンバブエと言えば、5000%を超えるハイパーインフレのために
自国通貨が実質的に無価値となったことを受け、2009年以来、
米ドルや南アフリカ・ランドを通貨として使用しています。
ジンバブエは今年6月、自国通貨のドルを米ドルに両替し、
ジンバブエ・ドルを廃止する作業に着手していました。
大半の商取引は米ドルや南アフリカ・ランドで決済されてきましたが、
ほとんど価値がないジンバブエ・ドル紙幣が少量出回っており、
中央銀行はこれらを一掃することに決めたといいます。
そのジンバブエが中国の人民元を採用するということが、
今後世界の基軸通貨になろうとしている人民元の為替に
どのような影響を及ぼすのかは興味深いところでもあります。
上記のニュースはほんの一部ではありますが、
2015年世界経済は混乱に巻き込まれ
先行き不安を感じずにはいられない年となりました。
そして、2016年年初…
「人民元安に歯止めがかからず、中国から巨額の資本が流出している」
という情報が金融関係者の中で飛び回り、
世界の株式市場から約2兆5000億ドル(約294兆円)が吹き飛び、
日経平均株価にも大きな影響を与えました。
あの世界的に有名な投資家 ジョージ・ソロス氏も、
「中国は調整に関して大きな問題に直面している。私は2008年の危機(リーマンショック)を思い出す」
とコメントを発表しており、
マーケット関係者はリーマンショックの再現に身構えを始めました。
一方日本では、2017年4月の消費税率10%に引き上げに伴い、
2016年度には住宅や高額消費財を中心に
増税前の駆け込み需要が発生すると予測されています。
これは、消費税率が5%→8%になる前の年(2013年度)の
実質GDPは前年比プラス2.0%だったため、
2016年も同様の動きがみられるだろうと予想されています。
また2016年に本格実施された「マイナンバー制度導入」により、
日本経済は今後大きな影響を受けることも予想されます。
国民の個人資産の開示は当面の間は、強制的な拘束力はないものの、
いずれは義務化される見通しが立ちます。
近い将来、個人の複数の口座情報はマイナンバーと紐づけされ
一元的に管理されるために税務調査も容易となり、
赤字財政の改善として計画されている
「富裕税」などの財産課税の徴収も容易となるだろうと思います。
ここまで国に管理・把握された状況になり、
日本国民一人ひとりの金融資産は本当に個人の資産と言えるのでしょうか?
まさに、
「自分の資産は自分で守る(保全する)時代」の到来。
そう言えるかと思います。
そういった中、資産保全・運用商品として
注目を浴びつつある「アンティークコイン」。
上記のような経済状況を横目に、
2016年も例年通りHERITAGEやCNGのコインオークションが1月年初から開催されました。
弊社コインディーラーももちろん参加し買付に臨みましたが、
出品された多くのコインの落札価格が
レコードプライス続出となり大盛況に終わりました。
今年は日本だけでなく、中国・インドネシア・台湾・シンガポールなどの
アジア諸国の富裕層の資産も多くアンティークコインにシフトしていくと予想しており、
益々オークションは盛り上がりを見せるのは間違いないですね。
過去2008年のリーマンショック時にも世界中の多くの投資機関、投資家、資産家の
投資資産が大量にアンティークコインにシフトし業界が大幅な成長を遂げたように、
2016年世界中(日本含む)の経済先行き不安により
金融市場が乱高下し不安定な状況をむかえているからこそ、
アンティークコイン市場は今年来年と益々活況と予想されますね。
今年は「金融資産自主保全元年」かもしれませんね。
ぜひ、ご参考頂ければと思います。