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300億円以上の絵画の取引?!

みなさんこんにちは、コイン投資家の葉山満です。

つい先日絵画ディーラーの先輩と食事に行った時の話なんですが

コイン業界は年々大きくプライスを塗り替えていますが、投資カテゴリーが同じ絵画業界も大きく動いているようです。

どこどこの誰々が本当はあの絵の所有者だとか、ここでは書けないような話がほとんどだったのであまりかけませんが。。。笑

絵画投資も面白かったのでランキングで少しまとめてみたいとおもいます。


 

1位 363億円 ゴーギャン『ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)』

 

制作年: 1892年
価格: 約3億ドル
購入日: 2015年1月
購入者: カタール国立美術館

実際にいくらで落札されたのか公式には発表されていませんが、美術品の取引史上最高額となる3億ドルや2億ユーロと報じられています。
購入したのはカタール国立美術館と報じられています。
前の所有者はスイス人コレクターのルドルフ・シュテヘリンで、これまでバーゼルの美術館に貸し出され展示されていました。今後スペインやアメリカで展示の予定があるため、実際に購入者の手元に移るのは2016年1月との事です。


2位 331億円 セザンヌ『カード遊びをする人々』

制作年: 1892~1893年
価格: 2億5900万ドル以上
購入日: 2011年4月
購入者: カタール王室

『カード遊びをする人々』は5点存在します。2011年に落札された、2人の人物が描かれたこの絵は、ギリシャの富豪ジョージ・エンビリコスが所蔵していた物です。
取引価格は3億ドル以上とも言われています。
今後カタール国立美術館に展示される予定です。


3位 218億円 レンブラント『マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像』

制作年: 1634年
価格: 約1億6000万ユーロ※
購入日: 2015年9月
購入者: アムステルダム国立美術館とルーブル美術館

マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットが結婚する際に描かれた作品です。
レンブラントらしい手と顔に強い光をあてた肖像画で、大きさも最大のものです。
フランスの富豪エリック・ド・ロスチャイルド男爵が所有していたこの2枚が売却されることになり、国外に持ち出されたくないフランスと、レンブラント作品を買い戻したいオランダが、8000万ユーロずつ負担して購入しました。
今後はルーブル美術館とアムステルダム国立美術館を行き来することになりそうです。
※価格は2枚分


4位 217億円 ピカソ『アルジェの女たち』

制作年: 1955年
価格: 1億7900万ドル
購入日: 2015年5月
購入者: ハマド・ビン・ジャシム

ドラクロワの同名の名作をモチーフとしたピカソの作品で、バージョンAからOまであるうちの1点です。
1954年に亡くなったマティスの追悼のために描いたといわれています。

この絵はガンツ夫妻が1956年に21万ドルで購入したもので、1997年にオークションに出品された際は3190万ドルでサウジアラビアのコレクターに売却されました。

2015年に落札したのは、カタールの前首相で大富豪のハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニーです。


5位 210億円 モディリアーニ『横たわる裸婦』

制作年: 1917年
価格: 1億7040万ドル
購入日: 2015年11月9日
購入者: 劉益謙

クリスティーズのオークションに出品され、上海の富豪・劉益謙が落札しました。
劉益謙は、露天商やタクシー運転手などを経て、80年代に株や不動産取引で成功を収めたという人物で、今後は彼の所有する「龍美術館」で展示されることになります。
購入の際はアメックスのセンチュリオンカードが使われたので、約170万ドル(2億円以上)のポイントが還元されるそうです。


6位 197億円 デ・クーニング『ウーマンIII』

制作年: 1953年
価格: 1億3750万ドル
購入日: 2006年11月18日
購入者: スティーブ・コーエン(SACキャピタルアドバイザーズ)

SACキャピタル・アドバイザーズの創設者スティーブ・コーエンが購入しました。
彼のようなヘッジファンドの大物は、美術収集家として活躍することも多く、購入する理由は投資目的とも言われています。
たとえばスティーブ・コーエンは2010年に、マネの自画像を約4000万ドルで売却しています。


7位 191億7000万円 クリムト『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I』

制作年: 1907年
価格: 1億3500万ドル
購入日: 2006年6月18日
購入者: ロナルド・ローダー(エスティローダー)

エスティ・ローダー社のロナルド・ローダーは、かつてユダヤ人が所有し、ナチスに接収された美術品を取り戻し続けてきました。この作品もそのひとつで、現在はニューヨークのノイエ・ガレリエに展示されています。
この作品については『黄金のアデーレ 名画の帰還』として映画化されています。


8位 183億9000万円 ゴッホ『医師ガシェの肖像』

制作年: 1890年
価格: 8250万ドル
購入日: 1990年5月15日
購入者: 齊藤了英(大昭和製紙)

1890年6月、ゴッホは自殺する1ヶ月余り前にこの絵を描きました。モデルとなったポール・ガシェは、3月からゴッホの診察をはじめた精神科医です。
『医師ガシェの肖像』と『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』を手に入れた齊藤了英は「自分が死んだら棺桶にいれて焼いてくれ」と発言し、世界中から批判され話題になりました。
『医師ガシェの肖像』の油彩画は2種類あり、ゴッホが複製したといわれる2枚目はオルセー美術館にあります。


9位 175億5000万円 ベーコン『ルシアン・フロイドの3つの習作』

制作年: 1969年
価格: 1億4240万ドル
購入日: 2013年11月12日
購入者: エレイン・ウィン

椅子に座っているのは精神分析医のジークムント・フロイトを祖父に持つ画家ルシアン・フロイド。彼はベーコンの親しい友人であり、ライバルでもありました。
落札したのは、カジノ王スティーブ・ウィンと2回離婚した元妻のエレイン・パスカル・ウィンです。


10位 174億1000万円 ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』

制作年: 1876年
価格: 7810万ドル
購入日: 1990年5月17日
購入者: 齊藤了英(大昭和製紙)

この絵は、ゴッホの『医師ガシェの肖像』に続けて落札されました。
このとき落札されたのは現場で描かれた小さい方の絵です。アトリエで描かれた大きい方の絵はオルセー美術館に展示されています。


やはり絵画も大きな金額での取引も多いですね。

今後もどんどん伸びていく業界でしょう。

絵画は規模が大きすぎるのと管理が大変なので僕はなかなか手を出せませんが。汗

アメリカに大きな絵画貸金庫なども確かあったような気がします。

これを機会に一度調べてみます。

博物館や美術館は僕も好きですがカタール国立美術館は言ったことがないので行ってみようかとおもいます。

皆さんにコインで幸あれ!

それでは、また。