こんにちは、アンティークコレクターのMr.Mizushinaです。
最近の話題はもっぱら凄まじい株の乱高下、急激な円高、
ゼロですらないマイナス金利と非常によろしくないことが続いておりますね。
そんな中でも今日も私は好きなアンティークコインを全力でお伝えしたいと思います。
さて、今回は私がコインを選ぶ上で大切だと考えている3つのポイント、
「希少性」「状態」「デザイン」これらの条件すべてを満たしており
その中でも群を抜いたクオリティの「幻の逸品」を5枚、ご紹介したいと思います。
【1枚目】
アッティカ アテネ スタテル金貨
まず1枚目はアッティカ スタテル金貨です。
皆さんおなじみの古代ギリシャコインを代表する1枚ですが色が違います。
銀じゃないんです。そうです金なんです。
表には知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシア神話の女神・アテーナー。
裏にはアテーナー神の従者であり知の象徴とされていたフクロウ。
三日月は無くオリーブの小枝が2つ刻印されています。
現在の1ユーロ硬貨にも採用されておりデザインは言うまでも無く完璧、
私が知る限りでは恐らく現存数は数枚、10枚に満たないのではないでしょうか。
そして気になるお値段ですが、
2014年スイスにて475,000 CHF(BP込み約¥66,000,000-) にて
落札されております。※1CHF=116円換算
【2枚目】
アッティカ アテネ デカドラクマ銀貨
お次の2枚目も同じくアッティカですが今度は大きさが違います。
テトラドラクマじゃないんです。そうですデカドラクマなんです。
ちなみにこちらは銀貨。
表にはヘルメットを被った女神・アテーナー。
裏には両翼を大きく広げたフクロウ。
三日月は無くオリーブの小枝が刻印されています。
特に裏面のデザインはこれまた秀逸で大きさも倍あることから存在感は抜群ですね。
一度でいいのでお目にかかりたいです。
推定現存数はこちらも数枚、
2007年アメリカにて325,000USD(BP込み約¥44,000,000)で落札されています。
※1USD=114円換算
【3枚目】
マケドニア王国 アレクサンドロス3世 デカドラクマ銀貨
3枚目はこれまた皆さんおなじみのアレキサンダー3世です。しかしこちら。
テトラドラクマじゃないんです。そうですデカドラクマなんです。
表はライオンの皮を被ったへラクレース、裏は椅子に腰掛けるゼウス神。
デザインはテトラドラクマ銀貨と一緒ですが大きさは倍の42グラム!
アッティカ同様アレキサンダー3世もデカドラクマが存在していたことを
皆さんはご存知でしたでしょうか?
推定現存数は数枚、2012年アメリカにて250,000USD(BP込み約¥34,000,000)にて落札されています。
※1USD=114円換算
【4枚目】
イオニア-ポカイア エレクトラム・へクテ金貨
4枚目はイオニア-ポカイア エレクトラム・へクテ金貨です。
思いますよね。セミ?って。そうですセミなんです。
しかもまん丸アニメタッチで凄くかわいいんです。
これ約2400年前に作られたんですよ?信じられますか?
川の河床から得られた自然金で作られたエレクトロン貨。
1センチほどの小粒でデザインが大変豊富なへクテ金貨は大好きで沢山持っておりますが
今まで見てきた中で1番インパクトの強かったのがこのゆるキャラ風セミちゃんです。
2008年から1度も姿を現したことのないまさに幻。
現在はどこのキャビネットの中に眠っておるのでしょうか?
推定現存数は数枚、2002年スイスにて21,000CHF(BP込み約¥3,000,000)で落札されています。
※1CHF=116円換算
【5枚目】
ブルトゥス デナリウス銀貨
最後の5枚目はブルトゥス デナリウス銀貨です。
独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルの暗殺に関わった人物の1人で、
カエサル暗殺を象徴する人物として有名です。
実はこのコイン私の最も好きなコインの中の1枚。
別にブルトゥスが好きな訳ではなく裏面のデザインがあまりにインパクトがあり一目惚れでした。
多分シンメトリーな美しさに惹かれたのだと思います。
表はマルクス・ユニウス・ブルトゥス。
裏は中央にピロス(縁なしの帽子)両脇に2本の短剣。
推定現存数は数枚、2014年アメリカにて
440,000USD(BP込み約¥60,000,000)で落札されています。
※1USD=114円換算
いかがでしょうか。
今回は古代コインから紹介しましたが、
コインを見ていると不況なんか吹き飛びますね。
まだまだ他にも沢山幻の逸品があります。
それはまたの機会に。
では、また。